長崎県島原半島の南側に位置する「南島原市」。
ちょうど小浜温泉から雲仙小地獄へと登り、島原半島を南へ降りていく「島原街道」の途中から一本裏側に回った場所に「知る人ぞ知る」という湧水ポイントがあります。
その湧水の名は「有馬湧水」。環境庁が設定した基準をすべてクリアーしたという名水で、ホタルが生息している程の清らかな場所。
こんこんと湧き出る湧水を汲みに、全国各地から噂を聞きつけた方がペットボトルを持参してやってくるという「隠れ名水ポイント」なのです。
全国から水を汲みにやってくる名水ポイント”有馬湧水-ホタルの里”へ向かう道の途中から、一本裏道に入った所に手延べ素麺の工房があります。
その工房こそが「竹市製麺」さん。
「有馬湧水」のすぐ近くにある素麺工房で、伝統的手法による「島原手延べそうめん」をコツコツと作られているところなのです。
もちろん、「ただの素麺工房」ではありません。この工房で素麺造りに使われている水は、言わずと知れた「有馬湧水」。 地の利を活かして、贅沢とも思える名水を使って作り上げられる素麺は、絶品の舌越しを生み出すのです。
「手延べ素麺」と言えば、「小麦粉」「塩」「伸ばし油」などの単純な原材料で作られるものというイメージが強いかと思います。
原材料が単純な物といえば、他にも「長崎カステラ」なども挙げられますが、この「素麺」と「カステラ」が持つ同じポイントというのは「原材料が単純だからこそ、その材料の品質と、なにより職人の腕前の差が歴然と商品の質に出てくる」というところ。
「同じ素麺」「同じカステラ」のように見た目では見えても、実際に食べ比べるとその差は歴然となる、実に職人泣かせなアイテムなのです。
竹市製麺さんでは、厳選した小麦粉の中から複数の種類を独自の配合で混ぜ合わせ、仕込みを行う天候や湿度・気温にもこだわって分量を変えています。その配合は「企業秘密」。
現在では2代目を受け継いだ「竹市 和生さん」が一子相伝で教えを受け、守っているのです
そのこだわった粉の配合に使われるのは、もちろん言うまでもなく、名水で知られる「有馬湧水」を贅沢にたっぷりと。
この軟水で仕込んだ生地から生み出されるモチモチ感たっぷりの生地は、島原に古くから伝わる伝統的製法を経て「驚くほどの滑らかな舌ざわり」を持つ手延べ素麺へと生まれ変わるのです。
一般的な素麺と違い、竹市製麺が仕込む素麺は「滑らかでありつつも強いコシ」を持つ麺であるため、夏の定番「冷やし素麺」はもちろんのころ、温かいつゆを入れて食べる「にゅうめん」としても相性バツグン。
誰もに喜ばれるギフトとしても間違いない逸品で、お中元ギフトにはとくにオススメの逸品なのです。