第二次世界大戦後、アメリカ海軍の街となった佐世保で、軍人さんから教えられて作られた「ハンバーガー」。それは「佐世保バーガー」として独自の進化を遂げ、今では全国的な大ブームとなっています。
休日ともなると、福岡県や佐賀県などの九州各県はもちろん、遠く本州からも佐世保バーガーを食べに佐世保を訪れる人でいっぱいになります。
そんな佐世保バーガーを、なんと「冷凍便でお届けできる」アイテムとして開発に成功したベースストリートさん。
某大手ショッピングモールや、テレビショッピングなどでも大反響になっているアイテムですが、そんなアイテムを作るベースストリートさんが営業しているのは、普通の場所ではありません。
その場所とは、なんと「防空壕の中」なのです。
米海軍基地の街「長崎県佐世保市」。
基地で働く多くのアメリカ人やその家族が生活していて、街中を歩けばかなり国際色豊かな街なのです。
この佐世保市の繁華街「四ヶ町アーケード」から1本路地裏に入った所に、かつてベースストリートは店舗を構えていました。
地元の佐世保人はもちろんのこと、アメリカ人も(どちらかと言えば、こちらの方が多い)来店するという人気店でしたが、店長の鈴山さんには、ある野望がありました。
『「四ヶ町アーケード街」近くでは無く、「とんねる横町」に店を移したい。』
『とんねる横町』とは、かつて第二次世界大戦の折、軍港があった佐世保に襲いかかった空襲を逃れるために作られた「防空壕」を、そのまま商店街にしたという隠れた歴史スポット。
頑丈な岩盤に、奥に伸びるように細い穴が多数掘られた防空壕で、今はその穴を利用して細長いスペースのお店が穴ごとに営業しているのです。
大戦中も佐世保の街が空襲に遭い、一面焼け野原になった時も、このとんねる横町の一帯は無事だったとの事。戦災を防いだ事もあり、戦後直後はとんねる横町が一番栄えていたとも言われています。
「国内のハンバーガーショップの中で、最も対空防御力が高いお店でしょうね?」というマニアックな質問に、「ええ、鉄鋼焼夷弾くらいならビクともしないでしょうね。たぶん。」と、さらにマニアックな答えを出してくれる店長の鈴山さん。
「大戦中は、本当に一言で言えない程大変な苦労をしてきた歴史がありますけど、アメリカ軍の攻撃から守るために作られた防空壕の中で、アメリカ食の代表格とも言えるハンバーガーを作るって事が、今の時代が本当に『平和』だと感じますね。」
キッチンから通りを行きかう日本人や、アメリカ人を眺めつつ、鈴山さんが一言。
ベースストリートが誇る佐世保バーガーの特徴は、特別レシピで地元の人に焼き上げてもらっている『パン』。
通常のパンとは違い、どっしりとした食べ応えとモチモチした食感がある特別なパンで、その配合レシピは秘伝中の秘伝。
さらに、佐世保バーガーの大きな特徴でもあるマヨネーズソースも、ハチミツなどをブレンドした「特別自家製マヨネーズ」。この特製マヨネーズを入れた、普通ならばあまり注目されない卵にもこだわりを持たせて、ふわっふわのスクランブルエッグにしてサンド。
こんがりと焼いた肉汁たっぷりのハンバーグパテに、新鮮な刻み玉ねぎを飴色になるまでじっくりと炒めて乗せ、旨味をしっかりと閉じ込めた刻みベーコンを入れてから、ちょっと焦げ目を付けたパンで挟んで「ベースストリート」の佐世保バーガーの完成。
そして、その佐世保バーガーを特殊な装置で急速冷凍。
『冷凍専用』として開発したこの佐世保バーガーは、パンやパテ、ソースが別々になったタイプではなく、そのまま電子レンジで温めるだけで召し上がれるお手軽タイプ。面倒くさいフライパンなどでの調理は、一切不要というスグレモノに仕上がっています。
調理は不要で、電子レンジで温めるだけ。
そんな便利な逸品の「ベースストリートの佐世保バーガー」ですが、その完成までにこだわりにこだわって作られた分、一つだけ召し上がられる方にこだわって欲しいポイントがあります。
それは、『自然解凍』にこだわる。という点。
冷蔵庫で1晩程度をかけて、ゆっくりと自然解凍してください。
ハンバーガーは完成した状態で、1個づつ箱に入れてますので、解凍が終わったら箱から出して、ラップをかけずに皿に乗せて、電子レンジで温めてください。 温めの基準は、700Wの電子レンジで約60秒程度になります。
自宅でもお取り寄せできる佐世保バーガー。
しかも、調理は一切不要。 これは買いの逸品ですっ!!。