佐世保市は「人口4,000人ほど」の小さな村でしたが、明治19年に旧日本海軍の鎮守府を置く事が決まり、軍港として急速に発展してきた歴史があります。
佐世保鎮守府となった事で、全国からたくさんの人が集まるようになり、移住者を受け入れる多様性が育ってきた土地でもあります。
戦後はアメリカ軍が駐在し、佐世保基地の街として発展。長崎の中の「アメリカ」として、アメリカ文化が地域の深いところまで根付いているのです。
かつてより佐世保は海を生活の場とし、戦後には米海軍基地が置かれ、アメリカ文化に触発されながら独自の文化を育んできました。
赤レンガの倉庫群や、異国情緒漂う外国人バー街、アメリカ独立記念日に打ち上げられる花火など、基地のまちとして発展してきた佐世保には他都市にはない独特の雰囲気を感じることができます。
昭和20~30年代初頭には「ジャズの聖地」といわれ、全国から200人以上のジャズの演奏家が集まっていたといわれています。その時代から今でもさまざまなジャンルの音楽活動が活発に行われており、ジャズバーでは生のジャズ演奏を楽しめます。
また、佐世保は歴史に育まれた独自の食文化も数多く、米海軍基地から直接レシピを聞いて作り始めたのが起源といわれる「佐世保バーガー」や「レモンステーキ」が地元のソウルフードになっています。佐世保バーガーにレモンステーキ、外国人バー、ジャズフェスなど、異文化のエキスが混在する面白さがそのまま佐世保のまちの魅力となっています。