長崎県の北の海に浮かぶ島「壱岐」は、かつて「一支国」と呼ばれ中継貿易の拠点として栄えていました。その歴史は古く、中国の歴史書「魏志倭人伝」や日本の「古事記」、「日本書記」にも記されています。
南北約17km、東西約15kmの小さな島ですが、島内には貴重な遺跡が随所に残っています。そんな歴史的背景から、「国境の島 壱岐・対馬・五島 古代からの架け橋」として日本遺産第一号に認定されました。
そんな遺跡の中でも、「原の辻遺跡」が一番のオススメ。一支国の王都である弥生時代の大集落遺跡で、その中心部は「一支国王都復元公園」として整備され17棟の建物を復元。弥生時代の遺跡として特別史跡に指定されました。
壱岐は海に囲まれつつも、山々や平地を保有する島。島の周辺には岩礁地帯が広がり、大ぶりのアワビや新鮮なウニが獲れます。高級食材の「アワビ」ですが、壱岐では地元の食堂やレストランで提供され、身の引き締まった天然アワビのステーキが手頃な価格で楽しめます。
また、濃厚な味わいの「うに丼」や「うにめし」も名物。他にも身の引き締まったブリやマグロ、透明で甘みがあるイカなど、季節ごとに海の幸を味わうことができます。
島内一貫生産で育てられた高級和牛、壱岐牛も絶品です。かつては「壱州牛」の名で育てられてきた歴史ある牛で、島特有の潮風により適度な塩分を含む飼料を食べて育つことからミネラル分が豊富で、上品であっさりとした甘さが堪能できます。壱岐の豊富な自然と気候が美味しい食材を作っています。